DDPのRAIDカードに関する問題が起きた場合、ドライバーをアップデートするだけでは不十分な時があります。
RAIDコントローラーが本来の動作をしない場合、Arecaのファームウェアを更新する必要があるかもしれません。
DDPインターフェースの”Areca”アイコンをクリックし、Arecaウェブインターフェースに行くとArecaのファームウェアを更新できます。
Arecaインターフェースが表示されたら、rootでログインします。(デフォルトパスワードは0000)
つぎに、下図にある“System Controls”配下“Upgrade Firmware”をクリックします。
リンク(こちらをクリック)からお使いのArecaカードモデルに対応した最新のファームウェアパッケージをダウンロードしてください。
アーカイブファイルを展開後、4つのバイナリファイルを更新する必要が有ります。
Arecaインターフェースより、それら4つのバイナリファイルを1つずつアップロードします。
- どれかファイル1つを選択する
- “Confirm The Operation”チェックボックスにチェックをいれます
- “Submit”ボタンをクリックします
アップロードが完了したら、確認メッセージが表示されます。他のファイルも同じ手順でアップロードします。
全ファイルがアップロードされたら、DDPを再起動してAreca RAIDカードが新しいファームウェアを取り込みます。
DDPのフェールオーバーは、他機器等の監視役であるAreca RAIDカードの能力によって発生します。それがため、ベストプラクティスはファームウェア更新が、DDPヘッドで自動にて行われるように設定しておくことです。DDPヘッドに電源が入ったときに更新されるようにします。
RAIDカード間でファームウェアのバージョンが異なる場合、問題が発生し相互通信が難しくなり、システムがフェールオーバーする引き金になります。
DDPヘッドに電源が入るときに、ファームウェア更新中という状態において、両ヘッドがSASバスでアクティブ状態となりDDPボリュームが破損し始めます。
Arecaカードのファームウェアをマスターヘッドにアップロード後に再起動すると、更新が正常に終了したか、全ボリュームが問題なくマウントされたかを確認できます。
そして、マスターヘッドのスイッチを落として、残りのヘッドに対して同様の作業を行います。
この作業により、よりセキュリティを高め、全RAIDカードが同じバージョンのファームウェアで両ヘッド上にて作動していることが確認できます。