RAIDテクノロジーとは?
RAID (redundant array of independent disks)とは、複数のドライブをあたかも1台の論理デバイスであるかのように認識させる仮装データストレージ技術です。この技術の主な目的は、パフォーマンスおよびデータ復旧の向上にあります。ドライブのRAID配列はハードウェア上だけでなくソフトウェアレベルでも取り扱えます。
DDPはAreca RAIDをRAID配列管理のために利用しており、それはハードウェアレベルでのRAID使用となります。RAID管理専用のハードウェアを持つことにより、DDPソフトウェアとCPUリソースはそれぞれの主機能だけに特化できるので、RAID管理の負荷において影響を受けません。
ドライブ間のデータ分配はRAIDレベルにて決定されます。
利用されるべきRAIDレベルは、冗長性のレベルや要求されるパフォーマンスによって決まります。
DDPは通常RAID 5もしくはRAID 6を利用します。これらは読み込みエラーに対する保護を提供するだけでなく、ディスク全体の障害時にも対応可能だからです。RAID5では、1つのドライブが破損しても復旧が可能です。RAID 6では、2代までならどのドライブが故障しても復旧が可能です。またDDPはホットスペアドライブの設定も可能です。
1つのドライブが故障しても、それは障害とは限りません。どのコンピュータでも、ドライブが何らかの理由でクラッシュすることは起こりえます。クラッシュが一度あっただけのコンピュータを廃棄することはないように、ディスク交換する代わりにDDPに挿し直すことができます。
ドライブを挿し直すと、データ修復が自動で始まります。問題なくリビルドできたら、何らかの理由でたまたまドライブがクラッシュしただけと言えます。
DDPは主にRAID 5を利用し、その信頼性への確信は何年にも渡って証明されています。
さらなる安全のために、RAID 6はホットスペアドライブとしても設定可能ですので、ドライブ障害発生時にはRAID配列は自動で復旧します。
DDPは通常各RAID 5セットに8台のドライブを搭載しています。7台のドライブが実際のデータ格納として利用可能で、1台のドライブにはパリティーが生成されます。
RAID 6で構成されたDDPでは、6台のドライブが実際のデータ格納として利用可能で、2台のドライブにパリティーが生成されます。
RAIDデータの保護機能として、パリティー生成があります。
パリティーとは?
ハードウェア業界では広範囲にわたり、パリティーはエラー検知技術として使用され、障害発生時に元のデータを修復しいつも通りにアクセスする方法として使用されます。
読み込みエラーとは?
物理ディスク上にて、読み込みエラーは、物理的にディスクブロックに何らかの原因で障害が起きていないかを確認しているときに起こります。そのような場合では、アクセスする必要があるデータに呼応したパリティーブロックが読み込まれ、データは元どおりに復旧されます。
よって、RAIDカードにより読み込みエラーが報告されたら、データ復旧のためにパリティーデータが読み込まれる必要があります。