Brocade ICX-6450のスィッチを正しく設定することは、ネットワーク誤設定によるパフォーマンス障害を避けるために重要なステップになります。

このトピックでは、ネットワーク環境に適したスィッチの設定方法について説明します。お客様のネットワーク環境にDDPを導入するにあたってするべきことについては、こちらのトピックに記載しております。

初めてスィッチを設定する際には、ファームは初期設定のままです。

より詳しく述べると次になります:

- スィッチにはIPアドレスもサブネットマスクも 未設定
- シリアルポートを利用する必要がある
- telnet、ssh、web GUIインターフェースは利用不可能
- 通常のスィッチとしてのみ利用し、ルーターモードは無効にしておく
- フローコントロール設定を全ポートにおいて有効にしておく
-  MTU設定は全ポートにおいて1500にしておく

またデフォルトでは、4つあるうちの10Gポートは2つしか利用できません。
デフォルトで利用可能なポート2つはインターフェースeth1/2/1と1/2/3で確認できます。
eth1/2/2と1/2/4インターフェースを利用するには、ブロケードライセンスを購入してインストールする必要が有ります。

スイッチを設定するには、まず初めにコンソールポートにイーサネットもしくはシリアルケーブルを接続します。
そして、Puttyといったターミナルエミュレーターを使っって、シリアルコミュニケーションを介してスィッチに接続します。

スピード設定は9600に設定されていることを確認し、下記画面を開きます。



リージョン1は、まず最初にスイッチを設定するのに使用するシリアルポートです。
リージョン2は、4つの10Gポートになります。コレスポンディングライセンスがインストールされていない場合は、ポート1およびポート3のみが利用可能です。
リージョン3は、アウトバンド管理ポートになります。
リージョン4は、24個の1Gポートになります。1段目はeth 1/1/1、1/1/3、1/1/5他と表示され、2段目は1/1/2、1/1/4、1/1/6と表示されます。

- 特別権限を入手する(そうでないとエラーで終わってしまいます):
# enable

- 設定モードに切り替える:
# configure terminal

- IPアドレスおよびサブネットマスクの設定をスィッチにする:
この例では、IPアドレスは172.16.5.77そしてサブネットマスクは255.255.0.0.で設定していきます。これは例えばBrocade web GUI経由でスィッチの設定を行うために、ウェブブラウザに入力するIPアドレスとなります。
# ip address 
172.16.5.77/16

オプションとしてゲートウェイを設定する:
この例では、ゲートウェイのIPアドレスは172.16.5.1で設定します。
# ip default-gateway 172.16.5.1

次にBrocade web GUIを有効にするために、ログインパスワードを設定します:
# crypto-ssl certificate generate
# username brocade password brocade
# aaa authentication login default local
# aaa authentication web-server default local

スイッチがリブート/シャットダウン後も変更を保持するために、設定を保存してください。
# write memory