DDPの低パフォーマンスについていくつかの説明がありますが、たいていの場合は外的要因—例えばネットワーク設定—により引き起こされます。しかし、DDPはそれ以外の原因でも、パフォーマンスの低下に陥ることがあります。

この状況に対して、DDPをテストすることをお勧めします。方法は、Utilityページ内のDDP web GUIに搭載されている、pvspeedユーティリティを実行します。このユーティリティはDDPの各RAIDをテストして、それぞれに対する現在の“帯域幅”が表示されます。全RAIDセットは近似値をとるはずですが、あるRAIDセットは他のものと大幅に異なる値であった場合には、何かしらの設定等が正しくないことになります。

次の図は良い例として挙げています。

テストを実施したモデルはSATAドライブ48個を搭載したDDP48Dで、8ドライブのRAIDセットが6つ(RAID5もしくはRAID6を使用しています)で、合計帯域幅が毎秒4GB以上になります。

次の図は1つのRAIDセットが他のRAIDセットとは異なる値を表示している場合です:

通常このような場合は、対象RAIDセットが機能しなくなる予兆と言えます。タイムアウトになったりすることや、RAIDカードログやRAIDセットステータスを見て確認できます。

ログにエラーがなく、RAIDセットステータスがnormalと表示されているなら、“Volume Check”を実行し全ドライブがエラーなく機能しているかを確認してください。

“Volume Check”がエラーなしで終了したら、RAIDカード自体が不良かもしれません。
そのような疑いがあるときは、弊社チームにご連絡ください。

もちろん、メール通知を設定し、“Volume Check”を定期的に実行するようにしておけば、パフォーマンスを常に監視できます。

Utilityページでは、”Netstat”ボタンがあり、これを実行するとパケットの再伝送を監視できます。パケット再伝送がある場合は、MTUやスイッチ等のネットワーク設定を確認してください。